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SKY~なんちゅのPFCSブログ~

なんちゅのPFCS用のブログです。かなりフリーダムです。

フラッシュバック

※後味悪し・人によっては不快な表現・暴力表現(軽め)

ソラのトラウマについての思い出を具体的に。

今日の昼に更新した記事も宜しくお願いします。

 

 

…暗い。
…怖い!
僕は、何故ここにいるの?
僕は…何を?
そうだ…精霊の大人のひとに捕まえられて、いきなり連れ去られたんだ…
周りに人はいた…でも、ぼくは助けてって叫んだのに誰も聞こえなかったみたいだ…
なんで…?どうして…!?


…僕は…

「騒ぐな。殺すぞ」
…!!

「助けて!!」
「騒ぐなと言っているだろう!!」
僕は、叫んだ。のに。精霊は僕を殺すぞと脅してくる。
怖い。とても怖い。


…真っ暗だよ…
「助けて、助けて…!」
「るっせぇ!殺すぞテメェ!!」
僕はビクリ、と身体を動かす。
助けて、っていう度に、精霊は僕を脅す。

刃物を首に持ってこられる。
…怖。僕はだんだん抵抗が出来なくなっていく。
無理やり笑っても、僕が泣いても、精霊は僕を怒鳴るんだ。
暗い空間の中、僕は落ち着く為に、この行動を取るしかなかった。
「僕は怖くない、僕は怖くない…」
「僕は痛くない、僕は痛くない…」

繰り返しているうちに、僕からなにかが消える気がした。
「僕は何も感じない」
僕は、自分が分からなくなっていった。


暗闇に閉じ込められて数日後。僕は助けられ、精霊は逮捕された。
だけど同時に僕から何かが消えていた。
兄ちゃんが来ても、なんも感じない。
………僕から何かが消えていた。

 


…何処かから声が聞こえる。

「痛い…やめてくれ…!」

僕は何をしている?

「やめてくれ、やめてくれ!」

…目の前には、僕はさっきまでは…

 

「…ソラぁっ!!」

 


「!!ッ…ハァ…ハァ」

 

俺は汗をかきながら意識を確かにした。
どうやら、暗い部屋の中、シュンと二人きりになった事で、フラッシュバックが起きたらしい。
…俺は無意識にシュンを殴っていた。心を無くして。
「ハァ…ハァ…シュン…!!大丈夫ですか!?」
なんとか、俺は言葉を紡ぐ。
「あ、ああ。」
絶対に嘘だ。シュンは肩を支えながら、俺に向かって涙ぐんでいた。
酷いことを、してしまった。
フラッシュバックとはいえ、忘れるためとはいえ、愛する男を殴ってしまうなど。

「ソラ…疲れてんだよ…電気つけるか?」
「…はい。お願いします…」
互い、無言が続く。

 

俺は時々こういったフラッシュバックが起こる。
いつもは殴りたいことを抑えているが、今日はとうとう我慢の限界が来てしまったのだろう。
…シュンに向かって、ごめん、と言いながら俺は夢を見る準備をする。
「…ごめんなさい、シュン」
「気にすんなって…ソラのトラウマが出来やすい状況なのも悪かったしさ…」
…シュンは悪くない。
俺はただひとり、ぽつんとトラウマを振り払うように、自身のベッドを殴った。