読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

SKY~なんちゅのPFCSブログ~

なんちゅのPFCS用のブログです。かなりフリーダムです。

シュンのエントリー・材料取り編

「オレがホワイトデーにエントリー?」
シュンは、各地開催で広まっているホワイトデーの料理大会に参加してみてはどうかと、ルーカスに言われたのだ。
「そう。ぼくは君の最近の料理の腕を見込んで、君をエントリーさせようと思っている。」
ルーカスはシュンのここ最近の料理の腕前を見て、シュンの才能を開花させようとホワイトデーの料理大会にエントリーさせる事を考えていた。


「んでもよぉルーカス。オレは最近料理作るようになったばっかだしよぉ?色々とキビシーんじゃねーの?」
シュンが慌てるのも同然だ。最近シュンはようやく味噌汁という料理の作り方を覚え、チュリグのグリム島から持って帰った野菜をコッソリと栽培し始めているばかりだからだ。

だが、失敗は次に活かされる。シュンは失敗した料理は原因をしっかり考え、次に活かし、見事に美味しい料理を作れる。
ルーカスは才能を買ったのだ。シュンなら、満足できる料理を作れる。


「それと、今回はお供をつけているよ。」
ルーカスがそう言い、シュンはマジか!?と目を輝かせる。
「放浪の旅人ヴァイオスさんと、エンジェル国よりアイクドームさんだ。」
そして扉から、二人の男が現れた。


「俺はヴァイオス。世界を旅している。趣味は、動植物の観察と図鑑を作る事だ。よろしく頼む」

紫色の鎧を身につけた、真面目な中年が現れた。
彼はヴァイオスという名前で、種族は…人間?

「今回、ホワイトデーの食材を取ると聞き、俺がシュン様の護衛に着くようにとルーカス様に頼まれた。
俺も動植物の図鑑を埋めるために丁度いいと思い、ついて行くことにした。
短い間だが、宜しく頼む、シュン様。」


「俺はアイクドームだ。俺もエントリーするから、その時に都合よくお前の護衛をしないかと言われたんだ。
アイクと呼んでくれ」

オッドアイの青年が現れた。髪の毛は二つ結びのおさげにされている。
種族は精霊のようだ。


「彼らがきみのお供をすると要望したんだよ。三人なら、数的には怖くないね。」

「よし、わかった!オレの名前はシュン!本名は明矢 旬(あくや シュン)。宜しくな!」

そして二人が宜しく。と頼む。
シュンはラジビスクスの卵と、ハニーデビルの蜜を取ることにしている。これらで何を作るのだろうか?


「とりあえずベリエラに到着したなっ。」

シュン一行は、ベリエラの開けた草原に到着した。
ここにラジビスクスが住んでいて、卵が置いてある。
ラジビスクスはとても凶暴な生き物だとヴァイオスが書いてある動物図鑑に載っている。

「とりあえず、気づかれねぇようにそろーりと行くぞ…そろーりと…そろーりと…」
シュンは忍び足で卵へと近づく。そろり、そろりと。
「平気だよな?シュン」
アイクは心配そうにシュンに言ったが、彼はとても集中していて聞いてなどいない。
ヴァイオスはラジビスクスのスケッチをしている。


「…ふぅーっ!無事に持てたぜ!」
シュンはなんとか気付かれずに卵を持ったが、持った瞬間いつものクセで大声で周囲に伝えてしまう。
「おい、シュン!」
「シュン様!?」
二人共、シュンにつられて大声を言ってしまう。
「あっ!!」
…時既に遅し。


その後、シュン一行はラジビスクスに猛烈な速さで追いかけられたという。
三人は全力でラジビスクスの卵を持ちながら船まで逃げた…

 

「…?ハニーデビルの採取を手伝いたいの?」
ドレスタニアのティナの茶屋に(色々とボロボロの)三人組が(息切れしながら)やって来た。

「お、おう…オレ…作るものにハニーデビルが必要だからよぉ…」
ハニーデビル…とても興味深いからスケッチさせてくだされ…」
「…よろしく…」
「…いいけど、みんな大変なことになってるよ?」

とりあえず、ティナはボロボロの三人組をハニーデビルのある場所に案内した。


「こうやってね、太陽の下に置いたハニーデビルをね、根元の方を擦るんだよ」
ティナはまずお手本を見せた。ハニーデビルの根元を優しくさすっていく。
「優しくね?優しくしないとすぐに葉っぱが閉じちゃうから。」
下から、上へとさする。そうするとハニーデビルの葉っぱの先端から蜜が溢れだしてきた。
ティナはビンを持ち、ハニーデビルの蜜を集める。

「これくらい強くしちゃうと、葉っぱはすぐに閉じちゃうからね」
トントン、と葉を叩く。ハニーデビルの葉は、固く丸まった。
皆は、おおーっ、とハニーデビルの蜜の採取を見た。


シュンはなんとか頑張ってハニーデビルの葉をさする。

優しく。愛するあの人に蜜を使ったとっておきの料理をあげたいから。

なんとかシュンは無事にハニーデビルの蜜の採取を成功させた。


ヴァイオスも器用にハニーデビルをさすった。

そのさすりかたはとても器用で、さすが国中の植物をスケッチしているだけはある。
そして趣味は裁縫という事を活かし、やさしく、触る。

最後にとんとん、と軽く叩くまでもがティナの動きと完璧に同じで、ティナが凄い!と喜んでいた。


アイクは少し戸惑いながらハニーデビルをくすぐる。

どっちかというと、くすぐる方が面白いらしく、ハニーデビルからはどんどんと蜜が溢れ出すのであった。

そしてハニーデビルの蜜の採取は終わったのだった。


「ありがとうね、ハニーデビルは難しそうっていう理由であまり採取体験する人がいないんだよ。」

シュン一行は、ハニーデビルの蜜をたっぷりと便に入れて持ち帰る。
ティナ曰く、難しそうというイメージが強く採取体験はあまりされないようだ。

帰る前に、ティナのお茶を一杯飲んだ。
アールグレイのような味で、とても落ち着く。

 


「オレが作るのは材料こんだけでいいぜ!」
滑りやすいように加工されたフライパンを手に持ちながらシュンはへへ、と笑う。

「本当に?シュン様、大丈夫か?」
「おいシュン、何かあったら呼べよな。材料が足りない、とか」

「おう!へへ、頑張るぜ!」

そう言い、シュンはヴァイオス、アイクドームと別れた。
これから作るのは、料理本を何回も見て覚えたとっておきの…


続く!