SKY~ナツユのPFCSブログ~

なんちゅのPFCS用のブログです。かなりフリーダムです。

緑色の目をした空【if】

※BL注意

 

朝起きると、ソラの目の色が違っていた。
鏡にいる自分の目の色がおかしい。
ソラはおかしい、と思った。なぜ目がこうなっている?
鏡に映る自分を見ると、何故か無性にイライラする。イライラするなんて、普段はない。
「何故…!」
そこに起きてのんびりとしているシュンが鏡に映る。

その瞬間、イライラが最高潮に達する。

「うおおおおっ!!」
ソラは思いっきり目の前の鏡を素手で割った。
シュンはびっくりとしていた。
普段ソラがそんな事をする人ではない事はシュンがよく知っている。
「ソラ!何かあったのか!?」
シュンが慌ててソラに何があったか聞く。
だがその返答は、ソラが普段言わないようなことであった。


「鏡の俺がシュンを奪う気がしました」


…は?とシュンが呟く。
そして同時にソラの目の色がいつもの深紅で無いことに気づく。

「鏡の俺が、貴方を奪ったら…奪ったら…!!」

ソラの様子がおかしい。
明らかにおかしかった。
普段は無表情で無感情の彼が今抱いてる感情は…


「シュン、貴方は誰の目にも触れさせません!!」

…嫉妬。

 

 

「おや、ソラ、シュン。」
ルーカスがぽつりと呟くと、ソラはいきなりヒステリックに大声を出した。

「シュンの名を呼ばないでください!!見ないで、触らないで、挨拶しないで!!」

ルーカスはおどおどとソラの様子を見た。
ソラの様子が普通じゃない。
ソラは今、とにかく怒りの目で支配されている。
怒りの感情をむき出しにしたソラは、とにかく恐ろしかった。

「シュンは俺のものです!だから見ないで!誰にも渡したくありません!シュンは俺のものです!
…首輪。そうです。それを持ってきます。」

シュンはその言葉を聞いてギョッとした。
ソラの様子がおかしい。首輪。それは自身がソラを一人のものにしたいとこっそり購入したものだったが、ソラにバレていたとは。
ソラは、首輪を探しに急いで部屋に行ったと同時に、シュンの手をガッシリと強く繋いで部屋に帰っていったのだ。

ルーカスは、ただぽかーんと見るしかなかった。

 

「ソラ!なんの、つもりだよっ!」
無理やりと首輪を付けられるシュン。
ソラはその光景を見てうっとり、としていた。

「俺のシュン。」

その一言がシュンを凍らせた。
それは、シュンがソラに言いたいことである。
何故?何故シュンはソラに監禁されている?

「俺のシュンですから。俺のシュン。逃げないで誰の目にも入らないで、シュン…」

シュンは今すぐに逃げたくなった。今のソラはソラに見えない。
愛するソラ、なのに何故か逃げたくなった。
恐ろしい。

そこに愛はない。


「シュン、何処にも行かないで」

その声にシュンは恐怖を覚えた。
彼は、ソラじゃない。


緑色の目をした怪物。


その後、ソラが元に戻るまでシュンの監禁は続いた。
ソラが元に戻ったのは翌日の朝の事だった。
ソラは元に戻った時、すっかり昨日の記憶を忘れていた。

…緑色の目をした怪物に、取り憑かれたソラは、何も、覚えていなかった。