SKY~なんちゅのPFCSブログ~

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ダンテ&クレイン 1

なんかマフィアものっぽいのを急に書きたい衝動に襲われた

 

クレイン=スミス

本名。アンティノメルのギャング精霊の上位に居る。
主に搬送、流通などを担当していて、肉体はとても弱いが彼はアルビダと精霊のハーフである故の幻術をうまく使いこなし戦って行った。
幻術は相手の位置を混乱させたり、煙の中全く違う場所から音を鳴らしたりして相手の注意を引かせるものだ。
本気を出せば、自分か他人の幻影をも作り出せる。もちろん声も瓜二つだ。
故に、身体は弱くても要注意人物。幻術の扱いはトップクラスである。
(妖怪と精霊のハーフは、主にこの国では『メター』と呼ばれている。)
なお、生殖機が潰れている。巷ではホモだとか、その他色んな意味で悪い噂が蔓延っているので、しぶしぶクレインに付き合ってるようなギャング精霊が多い。


「で、アンタがマジモンのダンテさんだって?」
茶色の一人用ソファに足を組みながら大胆に座るクレイン。ぼふんという擬音が良く似合う。右手にはワイングラスがあった。勢いで中身が床にびちゃりと落ちる。
彼の目の前には白髪で右目が隠れている、竜人のような角の生えた精霊が座っていた。
竜人そのもののような見た目をした精霊。だがしっかり精霊である。もしかしたらこの人は竜人で精霊と偽ってるのかもしれないと言うほど、竜人そのものであった。
クレインの言葉を聞き、精霊は少し頬を膨らます。不機嫌そうである。
本人だとしてもクレインのその態度は上司にするものではない。勝ち誇った笑顔でクレインは座っている。
精霊は右手にココアを持っていた。可愛らしいとこがあるじゃねーのとクレインは考察する。
「そりゃ、アタシはマジマジのダンテちゃんよ?」
精霊は己の名を名乗ったものの、クレインはそれを信頼してないようだった。フーンと言いながら乱暴にワインを飲み始める。
何を隠そう、クレインら部下はダンテの姿を見たことが無い。ダンテの姿はトップシークレットとなっている為だ。
もし知った者は構わず排除される、という恐ろしい噂がギャング達の周りでたっているほどだった。
では何故ダンテがクレインの目の前に現れたのか。まだクレインは知る由もない。

「へー、マジマジのダンテちゃんか〜。ハハ、ウケル ダンテがそんな喋り方するかァー?」
「マジモンのダンテちゃんだと言えない証拠、ある?」
冷たくダンテが言い放つと、即座に何かを書き込む様子を見せた。
何が起きている?そうクレインが探った瞬間。
クレインの両手に急に力が入らなくなり、それと同時に手に持っていたワイングラスが落ちる。
ガシャッ、と心地よい音を鳴らし細かく砕け散るワイングラス。
クレインは目を見開き驚いた。こいつ、人を操る力を持っているのか?
「アタシの能力を聞いたことがなーい? 干渉。
アンタの意思なんて関係なくアンタを操作できるの。」
こいつ、精霊なのに何の加護を使う様子もなかった。ただ、何かを書いてるような仕草を見せるだけだった。
コイツはヤバイ。ダンテじゃなくても警戒しないとヤバイ。
クレインはじっ、と相手の様子を見て、分かったよ、と呟いた。
ダンテと名乗る男の表情が読めない。掴みどころのない不気味な笑顔だ。

「んで、今回はアンタの求めてるものとアタシの求めてるもの同時に手に入るチャンスなの。
アンタはブツを、アタシは最上級インスタントココアを。
成功したらお小遣いで買うって決めてるのよ。クレインちゃんの求めてるアレは他のギャングちゃんから手に入れたわ、成功したら渡してあげる。」
「ほー。んで、何をするんだ?」
「相手の邪魔をするのよ。落ちぶれたギャングを排除するの。
警察に捕まって秘密を話すギャングは徹底的に消さないとね?
後はアタシの顔と秘密を知ったギャングの排除かしら」
クレインは我が耳を疑った。やはり、ダンテは顔を知ると排除される。
そんな恐ろしい男が何故自分の前に現れたのだろうか。
それ以外は特に何も気にしていない、むしろギャングとして当たり前という表情であった。
「…なぜアタシがアンタの前に現れたか不思議そうね
アンタはギャングの中でも特に上位だからよ。
だから信頼関係って奴かしら?だからね、アンタを呼んだ。」
信頼。だがそれは崩れ去った時、ダンテの手によりこの世から消されるという事を表している。
クレインは頬に汗を垂らした、ゴク、と唾を飲む音が聞こえる。心臓がドキドキ、と速く脈打っている。
「良いだろう、一緒に排除をしようじゃねーか。」
そうしてクレインとダンテの二人行動が始まった。

(続く)