SKY~なんちゅのPFCSブログ~

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メタ発言

その日、ダンテは不思議な夢を見た。

いつもなら見るのは悪夢だが、今回は優しい雰囲気のする夢だった。
この話はifであり、夢の中であるため、一切本編とは関係がない。
関係があったらいけない。影響があったらいけない。それ故にメタ発言のできるダンテを呼んだのである。
起きた時、ダンテの記憶は完全に消失されているのだ。
何か大いなる力の犯行だと思っていただきたい。

『…よし、名前は季夏 空 きかくで季夏 空』
「何よ。このノート。アタシの裏側本に何か関係あるわけ?」

ふよふよとダンテは浮きながら謎の人物の周りを飛んでいた。
人物はタブレットを小さくしたものを覗きながら物事を考えているようだ。
そして真っ白な紙、エンピツと呼ばれるペンを持って見覚えのある人をサッと書き上げた。

「…ん?これ、ソラちゃんじゃない」

その人物の描くソラは少しだけ違ったが、間違いなくソラだった。
横にある文字は「人の痛みが分からないヒーロー」と書いてある。
「ソラちゃんとちょっと違う?」
そしてぶわっ、とページが移ると「感情のないヒーロー」という文字が書かれていた。
何よこれ。ダンテは不思議そうにノートを見ていた。


「チャット?じゃないわね」
チャットと思わしき画面がタブレットに写っている。
人物は夢中でタブレットを小さくしたものに打ち込み、共有した。
「名前は季夏空、明矢旬、ルーカス=マーティン!」
ダンテは聞き覚えのある名前の連続にびっくりとし、即座に裏側を覗こうとした
が、ここは夢の中。裏側の本は無い。
「んーでもあのノート、裏側本にそっくりだけど。」
ダンテはこっそり次のページを覗こうとした。
だが、ここは夢の中。幽体になっており触れることは叶わない。

「アタシ達に何か関係あるのかしら、この人。」
ダンテはペラペラとめくれていく日めくりカレンダーを見ながら呟いた。
カレンダーがめくれていく中、人物は苦しんだり喜んだり、時には泣いたりダンテそっくりのキャラクターを描き上げ嬉しくなったりしていた。
「んー、アタシと関係あるとは思えないんだけど」
その人物が描き上げたりする絵や、書く文章に見覚えがある気がする。

日めくりカレンダーは今日の日付になった。
その日はその人物にとって特別な日であるようだった。

目の前に描かれていたのは、ダンテ。
「アタシ…?」
その人物は絵を描くことが好きなようで、ダンテを描く時、とても楽しそうだった。
「へぇ、それなりじゃないの」
その人物の心を、いつの間にか手に持っていた裏側の本で覗き見してみた。
「…!」

『楽しいことや苦しいことが沢山あっけど、とても楽しい。良かった。色々と作ってよかった』

「…どういうことなのかしらね」
ふっ、と笑い、ダンテはタブレットを覗き込んだ。
そしてダンテはびっくりとした。今まで取ってきた行動がしっかりとタブレットに書き込まれてるではないか。

そこでダンテは夢から覚めた。
充実した夢なのに、一切覚えてないではないか。
ただダンテは今までよりも幸せな気持ちで夢から覚めた。
冷蔵庫にある牛乳で作ったインスタントのココアを飲む。この行動を取るのもなかなか習慣づいたな、と不思議なことを思いながら。

 

6ヵ月記念