SKY~ナツユのPFCSブログ~

なんちゅのPFCS用のブログです。かなりフリーダムです。

プレイ=パーソナルと「ドワーフ」

むしろパッチングの主人公サイドってスターダスト、プレイ、タイラーだよね

 

「はぁ…はぁ…」

一人の青年が土砂降りの雨の中走っていた。長い金髪が美しく光り、レザー製のスーツが水を弾いている。青年は傘をささずにぐしゃぐしゃに濡れている。
泥が頬に付いており、必死で走っているのが分かる。
山奥へ、山奥へ。街からなるべく離れるように、いや、逃げるように青年は走っている。
「くっ」
石につまづき、転んでしまう。何回目だろう、青年は呟いた。

 

山にポツリと建てられた民家の前、そこには鬼ともつかない力を持っていると噂の中年が住んでいた。
中年は鬼とも言えるような怪力で、歳を食っている割にはとても強かった。髪の毛につけられた飾りが角に見える事により、本来は精霊である男は鬼という噂がたっていた。進行は鉱物であり、武器職人として名を知られているものの怖がられて素を知る者はなかなか居なかった。知っているのは、精霊の探偵アイザックぐらいだろう。
その男は伝えられている伝説から取られてこう呼ばれていた「ドワーフ」と。

「んん、なんだろうな。今日は悪い予感がする…」
家のドアの、すぐ外で「ドワーフ」は呟いた。精霊ならではの直感だろうか、それとも今日がひどい曇り空と大粒のどしゃ降りの雨だからだろうか。
ドワーフ」は周りを見渡し今日は出かけられないな、と確認した所、雨に濡れ泥まみれの青年が駆けつける所を見つけた。青年は今にも倒れそうで、虚ろな目をしながら走っている。
「お前! 」
ドワーフ」は青年の方へ走り、肩を掴み語りかけた。
「大丈夫か!? 」
「あ…兄さん…? 」
青年は虚ろな目をしてただとにかく兄さん、兄さんと呟いて気絶した。これはいけない。「ドワーフ」は急いで青年を抱え家へと入っていく。雨だ、体力が削られていく。ふかふかの掛け布団を用意し、青年をベッドへと寝かせた。窓を開け、風通しを良くさせる。
「お前さん…何があったんだよ? 」
青年が目覚めるまで、「ドワーフ」はゆっくりと腰を上げて、目覚めた時のため料理する支度に出た。

 

「ん、んん…」
青年の目が覚める。見覚えのない木製の家、野いちごの良い匂い。
「目ェ覚めたか」
どっすりと、中年が腕を組みベッドの上に座っていた。体の細い青年とは正反対のコントラスト。
「ここは…兄さんは…? 」
「お前さん、雨の中フラフラ走って気絶してたんだよ」
そうなのか、と青年はあたりを見渡す。「ドワーフ」は、その様子を見ながら安心させようと鍋を持ってきた。
「悪いな。材料がこれしか無かったんだ。おれらアルヒテクト家の伝統料理、野いちごのジャムだ」
青年は恐る恐る鍋とスプーンに触れ、そのジャムを口にしてみた。甘酸っぱい新鮮な味。
「おい…しい」
「だろ?おれの自慢の料理だ」
ガハハ、と「ドワーフ」は笑い、青年はきょとんとする。
「おれはタイラー=アルヒテクト。お前さん名前は?」
「僕は…プレイ。プレイ=パーソナル」
「ほーう!プレイ!変わった名前だなー!転生前はそんな感じの名前が一般的だったのか? 」
「少なくとも僕の時代では…」
タイラーが豪快に笑うと、前に作ったジャムを皿に取り出し己の口に入れた。熟成されていて美味しい。

 

タイラーはプレイと名乗った青年を知っている、いや、違う。
パッチングの反逆者「ツカイ=パーソナル」その人の顔、髪、服をしていた。普通はツカイと知れば皆避けるだろうし、保護などしない。
だがタイラーは直感で気づいた。こいつ、ツカイじゃないと。
「…お前さん、ツカイさんの双子かい? 」
「いえ、僕はツカイの弟です…」
「ほーう!なら、なんであんな中フラフラと歩いてたんだ? 」
「それは…」
プレイは話した。ツカイが反逆している事。それに反対し、ツカイに傷をつけられたこと。ツカイがいる街から逃げ出し、プレイは山奥へと走っていったこと。
「ふーん、で偶然おれの家ん前に来たってわけだな! 」
「はい…」
タイラーは少し考えてみて、次の瞬間、笑顔でプレイが驚く事を言った。
「髪切れよ! 」

 

髪の毛をバサリと己で切ったプレイ。それにも理由があった。反逆者である兄とお揃いなど、こりごりだ。
「おうおう、似合ってるぜプレイ」
タイラーは笑顔でプレイに語りかける。これからどうすんだ。
プレイは真剣な顔をして言った「ツカイ兄さんを止めます」と。
「そうか!ならおれも一緒に行っていいよな? 」
「え…? 」
タイラーは一緒に付いていくと言った。理由は「面白そうだから」だ。
「構いませんか、僕の旅は険しくなると思います」
「いいってもんだ!旅は険しい方がおれはおもしろいってんの」
ガハハと笑い旅支度を始めるタイラー。それをプレイは見ながら少しだけ微笑んだ。前世、ツカイと仲が良かった頃の記憶をなぞりながら。

 

 

キャラシート

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おまけ プレイ&タイラー前世(と言う名の、パッチングに来る前の設定軽め)

 

タイラーは前世では違う種族だったが転生して精霊。前世のせいで鬼のごとく(比喩)力持ち。夏は薄着にしてるらしい。名前の由来は「瓦職人」「建築家」

 

プレイは私がだいぶ昔(4年前?)に考えたキャラが元。ツカイの支配から逃れて遊ぶ、というのが名前の由来。ちなみにパーソナルっていうのはパソコンのことから。