SKY~ナツユのPFCSブログ~

なんちゅのPFCS用のブログです。かなりフリーダムです。

居酒屋にて

初の三国集合SS

意外とピッタリ


ルーカス「酒場のおじさん、この子迷子なんだよ」

ぼくは気がつくと他国の観察のつもりが迷子になっていた。
キッド(エンキドゥ)と離れてしまったのが原因だろう……
最も、ギルガメシュ王としての正装ではなく「マシュー」としての変装をしてうろちょしたせいだと思うけど。

ツカイ「困りましたねぇ…鬼のお方、私は旅行しに来ただけなのですが、私は全力で手助けしますよ」

ルーカス「助かるよ!精霊のお方!」

マシュー「ぼく居酒屋なんて始めてきたよ……」

ルーカス「人間の子供がこんな夜中にこの国でうろちょろしてると危ないからね、保護するしかないだろう?
ぼくはルーカス。この国の代表さ」

にこりと微笑んだおじさんの顔を写真というもので見たことがある。彼はアンティノメル代表ルーカス様だ。

ツカイ「私はただの旅行中の通りすがり…ツカイ=パーソナルと言います」

ツカイさんはパッチングという国からアンティノメルへふらりと遊びに来たらしい。
見たところとても心優しそうだ。

ツカイ「きみの名前は?」

マシュー「ぼくはギ……マシューって言うんだ」

流石にここでギルガメシュ王である事を伝えたら大騒ぎだ。ぼくはいつもキッドと話している時の偽名「マシュー」と答えた。

ルーカス「マシューくんか。よろしくね!」

鬼とは思えないほどの優しい笑顔で答えるルーカスさん。

ツカイ「マシューさんですね。私の弟を思い出す髪色です…」

ツカイさんは昔の思い出をなぞりながら答えたように見えた。

ルーカス「ここは居酒屋だけど、きみの口に合うものはあるかな?」

マシュー「そうだなー、ステーキ…とか?なんか肉を焼いたものが食べたい!
ソースはなんでもいいよ!」

とりあえず居酒屋さんでも、でそうなものを頼んだ。本当はぼくは好き嫌いはないけど…ちょっと渋いものを出したら意外だと思われそうで。

ルーカス「居酒屋のお兄さん、ステーキない?お金はぼくのおごりさ」

そう言うと居酒屋のお兄さんは頷いて早速肉を取り出していた。


ツカイ「マシューさんのいた国はどこで?」

マシュー「イストワールだよ!ぼくはよく遊んでるんだ」

ツカイ「ほほうイストワール。私は行ったことがありませんがあそこの王様は水だけで生き延びたという伝説がおありで?」

マシュー「いやー、ぼくの友達がギルガメシュ王の付近にいるけどね、別にお肉もお野菜も食べるってさ!伝説は伝説だよ」

ルーカス「イストワールかぁ…

最近あそこも少しずつ荒れ始めているんだよね…
ランスロットがなにかしだしてからあの国にある少ない機械が少しずつ狂っていってる。

最近はクラッキングという技術で一体のアルファを破壊したらしいし…」

マシュー「えっ?」

ぼくはあまり王宮から出ないおかげでその事を知らなかった。
ランスロットの悪評は知っていたが、アルファまで壊すとは。
アルファも機械とはいえこの国の種族だ。ぼくは少し悲しくなった。

ルーカス「イストワールにギャングの手が伸びなければいいんだけど。」

ツカイ「おやルーカス様、お堅いですね…
とりあえず心配事は明日に回し、お酒でいっちょ行きましょう。」

マシュー「ぼくコーラがいい!」

ツカイ「はいはい。お金は持ってますか?」

マシュー「うん!」

ツカイ「……お、大金持ち…ですね」

ぼくの財布にある金貨の価値に気づくのは帰ってキッドに叱られるあとだった。


お待ち、と言われトマトという野菜を使ったソースののったステーキが置かれる。

マシュー「わーい!美味しそうだ!」

右手にナイフを左手にフォークを首元にはナプキンを。居酒屋というよりレストランの食べ方だけど、そのせいかルーカス様は不思議そうにぼくを見つめていた。

ルーカス「ずいぶん上品な食べ方だねぇ…」

マシュー「こ、これはぼく大金持ちの家系だから…」

ツカイ「居酒屋です、もう少し崩して食べても良いのでは?」

マシュー「んんん〜〜、癖なの〜〜!」

ははは、と大人ふたりの笑い声が聞こえる。
ぼくは恥ずかしがりながらステーキを食べ終わった。


キッド「マシュー!」

キッドがぼくがこの居酒屋にいるという情報を嗅ぎつけやって来たようだ。

ルーカス「こ、これは!エンキドゥ様ではありませんか」

ルーカス様が頭を下げたものの、キッドはいいよ、と語りかけた。
ツカイさんは呆然としていた。まさかキッドが来るなんてなーって。

マシュー「キッドー!もう迷子にはならないよー!あ、でも優しくしてくれたルーカス様とツカイさんは怒らないでね!」

マシューが大変お世話になりました、とキッド
頭を下げる。
いいですよ、とふたりは笑って帰っていくぼくを見つめて言った。


マシュー「また来たいな〜ここ……」