SKY~ナツユのPFCSブログ~

なんちゅのPFCS用のブログです。かなりフリーダムです。

アジサイ〜本編〜

現在、ソラはツカイの弟を探す
エーリヒは発狂真っ最中(精霊だと思い込んでいる)
ルーカスは五本指を追いかける
が同時進行しております。

「弟はパッチング国から出ることはないと思われるのですが……」
ツカイがあごに手を載せて考えている。
現在、ソラは船に乗りパッチングへと向かっていた。
スコーン皇帝が収める伝統を大事にする国であり、どの国にもない「棒人間」という伝統を大切にしている。皆、生まれ変わって誕生すると信じているのだ。
「弟さんの名前は?」
「プレイ、といいます。私が「召使い」ですから、そんなのに縛られず遊んでほしくて。私から名前をつけさせて頂きました。」
ふふ、と笑うツカイ。彼の瞳は何を考えているかわからない、光のない眼をしていた。

スコーン皇帝のところに、パーソナル家という家系があった。この家系は代々皇帝に使える召使いであった。
その現パーソナル家の召使い、ツカイ=パーソナルはパッチングの伝統を嫌う者だった。
この国には、昔は皆丸と棒で出来ていたという言い伝えがあるが、ツカイはそもそも神話を疑問に思うタイプであり、そんな神話を狂信する(と、見えていた)国民を疑問に思っている。
そして、もうすぐ二人目の召使いとなる、弟のプレイを逃がすため、この国から逃げることを決意した。
だが、プレイは神話を嫌ってるならまだしもそう決断したツカイに呆れ、プレイはツカイの前から姿を消した。
──ツカイからの、話がこれだ。

「ここが私の母国です」
パッチングは自然豊かで、たくさんの木々が船着場から見えた。
「できれば帰ってきたくありませんでしたが私、孤独で」
ソラが船から降りる。
そこで一人の少年とが、待っていたかのように話しかけてきた。
「探し人してるんでしょ?」
その少年は星の髪飾りを身につけた、水色髪の人間だった。
その少年の顔を見たツカイはむっ、とする。
「どうしました?ツカイさん」
「いえ……」
ツカイが口をモゴモゴとさせていると、さっきの人間は顔色を変えて語りかけてきた。
「王宮から逃げてきたのはわかるよ、ツカイさん。でもね、ボクそれが正しいとは思えないな……
あ、ケイサツさんはじめまして!ボクはスターダストって言います。パッチングの歴史係です」
ぺこりと一礼する少年は、ソラよりも顔つきが幼かった。
「正しいとは思えない?"俺"はそうとは思えないなスター棒。」
「君が棒って使うときはあまりいい意味じゃないよね」
ケンカを売るように話しかけるツカイをうまく受け流していくスターダスト。ソラは止めようと思ったがうまい案が思いつかなかった。
「何か言ったかスター棒。お前のあだ名だろう?」
「いや確かにそうだけどさ。ボク、君が捻くれてるの知ってるし……」
「あの……プレイさんを探すのでは?」
ソラがなんとか言葉を紡いで、一旦ツカイは黙ることにした。

「とりあえず、あのプレイさんと仲良しのあの人に会おうか」
「げえっ……」
ツカイは顔をより歪めた。
「あの男とプレイが付き合ってると思うとなぁ……」
「?」
ソラはツカイの独り言をうまく聞き取れなかったが、たぶん聞き取れないほうが幸せだろうと思いスルーして「プレイと仲良しの人」に会うことにした。

アジサイ 冷淡な人