SKY~ナツユのPFCSブログ~

なんちゅのPFCS用のブログです。かなりフリーダムです。

林檎〜本編〜

 

前回までのあらすじ
パーソナル家の召使い・ツカイに弟を探して欲しいと頼まれたソラ。
ツカイの出身地パッチングに行ったものの、ツカイは歴史管理係スターダストとの会話から察するに地元の伝統をよく思っていないようだった。
だが、プレイが山奥で待っていることが判明。
しかし、それは同時に罠の可能性もあった。

タイラーの山の洞窟に、タイラーの案内でソラ達はやってきた。
「罠かもしれねぇんだぜ?本当にいいのか?」
「ええ。俺は大丈夫です。罠だとわかっていても、プレイさんは救わなきゃいけませんから」
「ボク待ってます!歴史の管理に戻りますね」
「……」
ツカイが暗い顔をしたまま、先頭でに洞窟に入っていく。その顔に、ソラは気づかないままであった。

「暗いですね……足元、気をつけておいてください」
「……」
「ツカイさん?」
「プレイなんて……私のことを本当に追いかけないでと言っているのでしょう」
ツカイが強がっているような震えた声で言う。頭が下を向いていた。
「ツカイさん」
「……本当は怖いのです…… 私の加護は精霊にしては弱い方 だからプレイを助けられないと思って……
私は私の手で戦いたいのです……けれど……」
「……ツカイさん」
──奥の方まで進んで行ったソラ一行。そこには、一人の少年が立っていた。

「……誰ですか?」
ソラとツカイの声が同時にハモる。
「ボク?ボクはね〜〜遊びに来ただけだよ〜〜!」
「危ないですよ、今ギャングがいる可能性がありますか……ら……」
そうツカイが言うと、ツカイはがくりと膝から倒れた。
「ツカイさん!!……!」
ツカイの顔色は、後悔に染まっていた。一瞬しか少年の方を向いてないはずなのに。
「大丈夫ですか……!?」
「……サムサール……」
「!」
洞窟の奥には焚き火の明かり。それを利用してサムサールの少年が第三の目を一瞬だけ見せて来たらしい。
「あはは、ボクは召使いさんに用事があるんだ、警察さんにはお目目は見せないよ♪
ここまでメンタル弱かったなんてね、召使いさん?」
そういうと少年は髪飾りで第三の眼を隠した。
「……来なきゃよかった……私……プレイを……助けられそうに……」
「ツカイさん……!」
少年の眼の力は、ツカイには効いた。この眼の力は。
「後悔っていうらしいよ、ボクの眼の感情」
「……」
後悔の眼。ソラが万が一、一瞬だけ見ても、あまり効果は発揮されないだろう。
「さあ、後悔っていうものをしてよ!ボクそんな惨めな姿をしたキミをプレイさんに見せたかったんだ♪」
そういうと、焚き火の薪を一本少年が持ち、ある場所に近づけると──
「プレイ────」
「(兄さん……?)」
「あはは、無駄だよ?プレイさんはお兄さんとは喋りたくないって?」
ツカイに背を向ける形で、プレイが寝転がっていた
プレイはさるつぐわをされていて、何も話せるようじゃなかったが、ツカイはそれに気づかない。
「あ、あああ……!!」
がくり、と倒れるツカイ。
「アハハ、絶望しちゃえ!!」

だが、ソラだけがツカイのそれを演技だと気づいた。

林檎 後悔