SKY~ナツユのPFCSブログ~

なんちゅのPFCS用のブログです。かなりフリーダムです。

出会いは悲劇になり得るか~イストワール編開幕~


「(あ~~……イストワールとかに行くと本の意味ほぼ無くなるのよね……持ってこないでおいちゃった……というより!)
んもおうっ!!勝手に行動するなって五本指には言ってるじゃないのッ!!」
ダンテは思いっきり貨物船の中で叫んだ。ちょっとギャングの圧力で貨物船に入り込みイストワールの中に(五本指回収のため)入りこんだのだ。
叫んだ後、がた、と荷物が動いた気がした。
「誰!?」
「うおっ」
ダンテが大声で叫び直す。そこからそろり、と表す影があった。
「アンティノメルへの不法侵入の帰りだよ警察さん。逮捕しやがれ」
「……(あら、竜人の警察と勘違いされてる?)いえ、アタシはギャングよ?
それよりもこのお船で何してるのかしら?」
そこにいたのは少年。ボロの服を着ていて、手足には包帯を巻いていた。
「このパンうめぇんだ。なんて書いてるかはわかんねぇけど」
「あら、メロンパンじゃないの。美味しいわよね」
ダンテはパンを食べる少年を遠目から見ていた。なんと荒々しく食べることだろうか。
がつがつ、と飢えを凌ぐように食べる少年をダンテは少し「かわいそう」だと思った。
「お前、名前は」
「ダンテ。アナタは?」
「ライラ」
ライラ、と答えた少年はパンを食べ終わったようで、ふー、と満足した。
ライラはまだ幼いのか背も低く声も高かった。栄養が行き届いてないのだろう。
「おいダンテ、ギャングに入れさせろ」
「上から目線ね~……何よ?」
「ギャングに入れば金が稼げるだろう」
「……」
ライラが貧相なのは見た目が物語っていた。だが、こんな幼い子をギャングに入れる訳にはいかない。
幼い頃から、闇の道を歩ませてはならない。
「だめよ。アナタはまっとうに生きなさい?」
「ギャングがそういうこと言うなんてな」
「まあ……アタシ……ギャングにはなり損ねてる者だし?
幼い子を誘拐したこともあるわよ。でも、殺せなかったわ。
それにアタシ死にたくないしあまり人と関わり持ちたくないの。わかったらアタシのこと無視しなさい。しっしっ。」
ダンテはそういうものの、ライラを頬っておけないおせっかいが発動していくのであった。
「……イストワールのおいしい喫茶店知ってるわ。おごるわよ」
「は?マジ!?っしゃ!タダ飯だぜ」
「言い方が悪い!」
ダンテはそういうと、笑顔でライラと話し合った。

「…‥船酔いしたかも。ちょい失礼するわ……」
「ん、ってらー」
ダンテはそう言うと駆け足で船の一番上の場所にまでたどり着き、何も破壊できない場所に身をおいた。
「俺はぁああ!!運命に逆らってやるぅうう!!GUUURUUUUARRRR!!」
何も破壊できない煩わしさ、苛立ち、暴走。この後暴走の記憶は消える。
新しい記憶を植え付けてしまったゆえの暴走。一気に、ダンテの脳裏に幼少期の思い出が消えていくイメージが浮かんだ。
だがしかしかすかに理性が残った。”誰かにこの姿を見せる訳にはいかない”。
暴走する間にイストワールの船着き場が見える。ダンテは残った理性で、急いで海に落ちイストワールまで泳ぐことを選択した。
その後ダンテの帰りが遅く心配したライラは、到着間近で泳いでいるダンテを見つけ海に落ち浜辺まで泳ぐ。
到着した浜辺で倒れているダンテ、ライラは彼が自然に起きるのを待った。

 

 

「イストワール王国の調査、か……」
ヴォエジルがぼそ、とつぶやく。
「うーん、クレインさんが命令したのかな……?」
クランが、ぽそりとつぶやく。
同じ船の上。別の目的の二人はいつか出会うこととなる。

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