SKY~ナツユのPFCSブログ~

なんちゅのPFCS用のブログです。かなりフリーダムです。

【やんわり腐】幻覚をかけられて〜ソラシュン〜

「ど、どうしてここまでたどり着けたんだよてめーら!!」
 クレインが、手と手を繋いだソラとシュンを見ながら驚愕していた。
 互いに幻の加護をかけられ、互いに敵にしか見えないように仕組まれていた。だがしかし、二人はクレインの目の前に現れたのだ。
「大丈夫ですよ。俺らはそんなもろい愛で結ばれてませんから」
「オレらがこんなので騙されると思ったか!?」
 今にも戦おうと、ソラとシュンはクレインの前に勢いよく立った。

 話は遡る。
 クレインはあえて自ら「ここに来るように」と、ギャング『フィアンマ』のアジトへ続く一本道へ来るように手紙を置いていた。
 手紙には『ソラとシュンの二人で来るように』と書かれていたため、二人が行くこととなった。
 一本道に行く途中、加護をかけられたのだろう。互いに相手がクレインに見えるよう幻に包まれてしまったのだ。
「なっ……シュンはどこですか!」
「おい! ソラ!?」
 二人は確認するものの、目の前に見える相手はクレイン。髪の毛一本までクレインに見えるようにされていた。
「俺はここです!」
「……!? まさか、化かされたか!?」
 シュンにとって目の前の相手はクレイン。ソラにとっても目の前の相手はクレインだ。
 しかし、二人は何故か互いを『自分の恋人』と認識できた。
「なぜかわからないのですが、貴方はシュンだとわかるんです。細かい動作が、シュンなんですもの」
「それ、喜んでいい奴?ま、いい。オレだってお前がソラだと思う。そんな口調のやつ、ソラしかいねぇもん」
「褒めてますか?まあ、いいです。 ……次にどう化かされるかわかりません。手と手をつなぎましょう」
 シュンはそ、と相手の手を握りしめた。ソラはシュンの手の握りかたで、相手がシュンだと確信した。

「そういうことだ、クレイン!」
「ちっ……! 迷宮にでも……」
 クレインが言いかけた瞬間、急にソラとシュンの目の前に迷宮が広がった。広がる直前、クラリネッタの姿がチラリと見えた。
「兄さん!」
「迷宮系は疲れるからやめとけ」
 クラリネッタが代わりに迷宮を作り出し、逃げるように二人は去って行く。
「ソラ、そこだよな!?」
「ええ、ここにいます!」
 幻覚の迷宮に閉じ込められた代わりに、クレインは加護をかけるのをやめた。互いは互いを確認し、幻覚の迷宮を駆け巡って行くのだった。

「全く、久しぶりに幻覚にかけられましたけど厄介ですね。……クレインの両親である、クレッセントとクラリスが一斉に襲いかかってきたら、勝てる気がしません……。」
 迷宮の幻覚が溶けた時、ソラは座り一言呟いた。