SKY~ナツユのPFCSブログ~

なんちゅのPFCS用のブログです。かなりフリーダムです。

友達になりましょう

 俺の目の前に、ダンテがいる。
 俺の目の前に、俺の心を壊した奴がいる。
 警戒して彼の側へと歩いていく。俺は恐怖でいっぱいだった。だがしかし、俺は気づいている。謎の違和感に。
 彼が苦しそうに頭を抑えながら、俺になにか伝えたそうに目の前に立っている。
「……ソラちゃん」
「ダンテ……」
 何を伝えたいのか。俺はダンテの言葉に耳をすます。ダンテと何回も会う機会があったが、ダンテはたいていは何かを言って帰るだけだった。それが、ここまでして俺に何かを伝えたがっているのは珍しい。
「……アタシねぇ……家は……厳しい躾で……疲れて……
アタシ……ね……未来を見ちゃった……そこから、おかしくなっちゃった……
ソラちゃんにアタシが倒される未来……見ちゃった……」
「俺が……ダンテを倒す……?」
「アンタには関係ないのよ、未来のことなんて……
でも確定してるの……!アタシの未来は……確定」
 ダンテが苦しんでいる理由が少しだけ分かった気がした。俺の手によりダンテはこの世から――
「ずっと一人ぼっちで、アタシ心を開いた人のこともいつか忘れて、未来が見える代わりに過去を忘れて……
もう、いやなの……」
 泣きながら俺に話しかけるダンテ。彼の言うことは本当かわからない。俺を騙す嘘かもしれない。それでも。それでも。
 彼の言うことは本当に思えた。
「……ダンテ。友達になりましょう!」
「え……?」
「未来を変えましょう!」
 背中に熱が走る。いけない。これは。
 感情が暴走する。ダンテを、傷つけるかもしれない。
 わかる。なぜか、わかる。
「逃げてくださ……ダンテ……!」
「……黎明の刻……か……はは……アタシはここで……」
 諦めたようなダンテ。だが俺は傷つけるわけにはいかなかった。
 黎明が来たものの、俺は。
 ダンテの肩を触れ、紡いだ言葉は。
「辛かったね……」
「……ソラちゃん」
 俺はダンテを傷つけぬよう、その場から去っていった。
「……どうしてなの?」